
タイムトンネル・シリーズ VOL.10 土田ヒロミ
TIME TUNNEL SERIES Vol.10 Hiromi Tsuchida
クリエイションギャラリーG8とガーディアン・ガーデンで、1994年から2013年にかけて開催された「タイムトンネル・シリーズ」展31回とともに刊行された31冊の本がリニューアルして復刊。
デザイナー、イラストレーター、写真家の、子供時代に始まり、両親、兄弟のこと、日々の暮らしぶり、仕事への取り組み方、考え方など、インタビュー取材をもとに、人間を浮き彫りにしたシリーズ。発刊時は、展覧会場でのみ販売、広く読んでいただくことができなかったが、多くの方々の購読のご希望にお応えして復刊の運びとなった。展覧会会場写真、展覧会告知ポスターをカラーで増補、開催時の雰囲気を感じて頂きたい。
土田ヒロミ
写真家
プロフィール
1939年福井県生まれ。1963年福井大学工学部卒業後、ポーラ化粧品本舗に入社。
会社勤めの傍ら、東京綜合写真専門学校で学び写真家としての活動を開始。
1971年退社後写真家の道を選び、『俗神』(1976年)を発表。「砂を数える」(1975-1990)、「パーティー」(1978-90)、「産業考古学」(1991−2004)、「Fake Scape」(1995-2000)、「新・砂を数える」(1996-2002)、「続・俗神(まつり)」(1989-2007)など、対象によって全く異なるアプローチを貫いている。また、伊奈信男賞を受賞したシリーズ「ヒロシマ」は、「ヒロシマ1945~1979」(1979)、「ヒロシマ・モニュメント」(1979-)、「ヒロシマ・コレクション」(1981-)の三部構成で、高い評価を受けている。
2011年の東日本大震災に伴う原発事故による被曝状況の継続記録「フクシマ2011−2017」。1999年から2019年までベルリン、2005年からエルサレムの取材を開始。20世紀の悲劇を象徴する三都市、核の広島、冷戦下で国家が二分されたベルリン、21世紀に至るまで宗教、文化の衝突が続くエルサレム、この悲劇の三都市を繋ぐことで現代を捉えようと進行中。また、毎日のセルフポートレイト「Aging」で、時間と「Memento mori」という壮大なテーマに挑戦している。
1971-96 東京綜合写真専門学校教職、2000-2013 大阪芸術大学教授。
主な受賞
1971年 太陽賞、1978年 伊奈信男賞、1984年 日本写真協会賞、1986年 JCJ奨励賞、2008年 土門拳賞、2022年 日本写真協会賞功労賞がある。
主な作品集
『俗神』(オットーズブック社、1976)、『ヒロシマ1945~1979』(アサヒソノラマ社、1979)、『青い花』(世文社、1980)、『ヒロシマ』(佼成出版社、1985)、『砂を数える』(冬青社、1990)、『パーティー』(IPC、1990)『ヒロシマ・モニュメントⅡ』(冬青社、1995)、『ヒロシマ・コレクション』(日本放送出版協会、1995)、2000年のタイムトンネル展以降、『THE BERLIN WALL』(メディアファクトリー、2001)、『改訂・俗神』(冬青社、2004)、『新・砂を数える』(冬青社、2005)、『ヒロシマ2005』(日本放送出版協会、2005)、『土田ヒロミのニッポン』(東京都写真美術館・福井県立美術館、2007)、『BERLIN』(平凡社、2011)、『フクシマ』(みすず書房、2018)、『自閉空間』(Zen Photo Gallery、2018)、『Aging』(ふげん社、2022)など。また、作品収蔵は、国内はもとよりニューヨーク近代美術館(ニューヨーク、アメリカ)、サンフランシスコ近代美術館(カルフォルニア、アメリカ)、カナダ国立美術館(オタワ、カナダ)、パリ国立図書館(パリ、フランス)、ポンピドゥ・センター(パリ、フランス)、テート・モダン(ロンドン、イギリス)、ハンブルク美術工芸博物館 (ハンブルク、ドイツ)など多数。
- 定価
- 本体1,000円+税
- 発行日
- 2023年11月30日
監修 | 大迫修三 |
サイズ | 天地257ミリ×左右182ミリ |
頁数 | 116頁、カラー頁:24頁 |
製本 | ソフトカバー、ジャケット装 |
- 書籍コード
- ISBN978-4-903348-67-4 C0023




