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デザイン、アート、建築の専門出版社

TIME TUNNEL SERIES
クリエイションギャラリーG8とガーディアン・ガーデンで、1994年から2013年にかけて開催された「タイムトンネル・シリーズ」展31回とともに刊行された31冊の本がリニューアルして復刊。
デザイナー、イラストレーター、写真家の、子供時代に始まり、両親、兄弟のこと、日々の暮らしぶり、仕事への取り組み方、考え方など、インタビューによる取材をもとに、人間を浮き彫りにしたシリーズです。
発刊時は、展覧会場でのみの販売で、広く読んでいたくことができませんでしたが、多くの方々の購読のご希望にお応えして復刊の運びとなりました。
展覧会会場写真や展覧会告知ポスターをカラーで増補し、開催時の雰囲気を感じて頂けます。監修の大迫修三さんは、まさに、クリエイションギャラリーG8、ガーディアン・ガーデンを立ち上げた張本人です。
発刊予定 全31刊
リンクのある書籍は既刊書籍です。詳細をご覧いただけます。
  • VOL.1 若尾慎一郎
  • VOL.2 安西水丸
  • VOL.3 高梨豊
  • VOL.4 佐藤晃一
  • VOL.5 長野重一
  • VOL.6 和田誠
  • VOL.7 亀倉雄策
  • VOL.8 沢渡朔
既刊/近日発刊書籍

タイムトンネル・シリーズ VOL.6
和田誠

和田誠イラストレーター・グラフィックデザイナー

プロフィール

1936年大阪市東住吉区で生まれる。1955年多摩美術大学図案科(現・グラフィックデザイン学科)入学。1957年第7回日宣美展で「夜のマルグリット」のポスターが日宣美賞を受賞、学生であったことも含め大きな話題となる。1959年ライトパブリシティに入社。同年たばこ「ハイライト」のパッケージコンペで採用される。1968年独立。その後も、広告、ポスター、装丁、ロゴタイプなど、イラストレーション、デザインの仕事を手がけると同時に、作詞、作曲、著述、映画監督など幅広い仕事で多くの実績を残してきた。 2014年には『Book Covers in Wadaland 和田誠 装丁集』により著作200冊刊行。2017年には「週刊文春」の表紙絵が2000号分を超える。


タイムトンネル・シリーズ VOL.10
土田ヒロミ

土田ヒロミ写真家

プロフィール

1939年福井県生まれ。1963年福井大学工学部卒業後、ポーラ化粧品本舗に入社。 会社勤めの傍ら、東京綜合写真専門学校で学び写真家としての活動を開始。 1971年退社後写真家の道を選び、『俗神』(1976年)を発表。「砂を数える」(1975-1990)、「パーティー」(1978-90)、「産業考古学」(1991−2004)、「Fake Scape」(1995-2000)、「新・砂を数える」(1996-2002)、「続・俗神(まつり)」(1989-2007)など、対象によって全く異なるアプローチを貫いている。また、伊奈信男賞を受賞したシリーズ「ヒロシマ」は、「ヒロシマ1945~1979」(1979)、「ヒロシマ・モニュメント」(1979-)、「ヒロシマ・コレクション」(1981-)の三部構成で、高い評価を受けている。


タイムトンネル・シリーズ VOL.12
操上和美

操上和美写真家

プロフィール

1936年北海道生まれ。1961年東京綜合写真専門学校卒業。1962年セントラルスタジオに入社し写真家の杉木直也に師事。1965年フリーランスとなる。1966年クリスタジオ(1977年、CAMELにスタジオ名を変更)を設立。 広告写真家として活動すると同時に、フィルムディレクターとして多くのコマーシャルフィルムを手掛けるなど、常に広告界のトップを走り続けている。 2009年初の映画監督作品『ゼラチンシルバーLOVE』が公開。2012年ドキュメンタリー映画『THE MOMENT ー写真家の欲望ー』(監督 : 宮本敬文)に出演など、多彩な活動を続ける。


タイムトンネル・シリーズ VOL.13
山口はるみ

山口はるみイラストレーター

プロフィール

松江市に生まれる。東京芸術大学油画科卒業。西武百貨店宣伝部、ヴィジュアル・コミュニケーション・センターを経てフリーランスとなる。1969年、PARCOのオープンと同時に広告制作に参加し、広告クリエイションに携わる。1973年頃よりエアブラシを用いたスーパーリアルな女性像「HARUMI GALS(はるみギャルズ)」を描き、大きな注目を浴びる。スプレーアートで表現された女性たちは、広告業界に多大な影響を与え、ADC賞などを受賞。 話題の仕事では、「マンズワイン」「KRIZIA」などの広告や、つかこうへい劇団のポスター、『太陽』『Apache』『話の特集』などの雑誌の表紙イラストレーションや挿し絵などがある。1985年頃以降はエアブラシ表現から離れ、1988年から1997年にかけては20世紀を自由に生きた著名な女性を毎回タッチを変えて描いたPARCOのポスター「のように」シリーズを制作した。


タイムトンネル・シリーズ VOL.16
大倉舜二

大倉舜二写真家

プロフィール

1937年東京生まれ。日本画家川合玉堂の孫にあたる。1956年獨協高校卒業、佐藤明の助手を約三年務めた後、1960年独立する。『装苑』や『婦人画報』などでファッション写真を手がけつつ、『カメラ毎日』などに自らの作品を発表、1971年に最初の写真集『EMMA』(カメラ毎日別冊、毎日新聞社)を刊行。立木義浩や沢渡朔らとともに気鋭の写真家として評価を確立する。 60年代末より料理写真に仕事の領域を広げ高く評価された。1971年、ファッション・料理の一連の仕事で第3回講談社出版文化賞を受賞。1978年『ミセス』誌での連載をまとめた『日本の料理』 (文化出版局)刊行。1993年には日常の和食を対象とした『日本の料理』(セシール)を刊行した。また70年代後半から約10年かけて日本に生息する24種のミドリシジミ蝶の生態を撮影、1986年『ゼフィルス24』(朝日新聞社)を刊行し、1987年第37回日本写真協会賞年度賞を受賞。これらの作品に加え、人物、生け花などコマーシャル写真家としての豊富な経験と卓越した技術に裏打ちされた多彩な仕事を展開。


タイムトンネル・シリーズ VOL.17
宇野亞喜良

宇野亞喜良グラフィックデザイナー・イラストレーター

プロフィール

1934年愛知県生まれ。父親が室内装飾業を営んでおり、その影響で幼い頃から絵を描き始め、画家の宮脇晴に師事。1952年名古屋市立工芸高校図案科を卒業。高校卒業後、カルピス食品工業に入社し、同社の広告・宣伝に携わる。1960年日本デザインセンター入社、1964年宇野亞喜良、原田維夫、横尾忠則の三人でデザイン事務所「スタジオ・イルフィル」結成(翌年、解散)を経てフリー。同1964年灘本唯人、和田誠、山口はるみ、横尾忠則らと東京イラストレーターズ・クラブを結成(70年解散)。 50年代から鬼才イラストレーターとして活躍し、寺山修司の舞台、宣伝美術を手がけ時代の寵児となる。イラストレーター以外にキュレーターや舞台美術、芸術監督等も務めた。1999年からは、麻布十番納涼祭りのポスター、うちわのデザインを担当している。 2017年資生堂マジョリカマジョルカによる似顔絵ジェネレーター「マジョリ画」のための描き下ろし似顔絵パーツを制作。宇野亞喜良ブランド「QXQX」を立ち上げる。


タイムトンネル・シリーズ VOL.18
藤井保

藤井保写真家

プロフィール

1949年島根県大田市生まれ。70年東京綜合写真専門学校卒業。大阪宣伝研究所を経て、76年藤井写真事務所設立。マグライト、JR東日本、日清カップヌードル、サントリー、無印良品など、多数の広告写真を手掛ける。ADCグランプリ、ADC賞、朝日広告賞、毎日デザイン賞、カンヌ国際広告祭フィルム部門銀獅子賞、APA賞、NY・ADC賞など多数受賞。 2021年、東京から石見銀山のある島根県大田市大森町へ拠点を移す。


タイムトンネル・シリーズ VOL.19
細谷巖

細谷巖アートディレクター

プロフィール

1935年神奈川県生まれ。神奈川県立神奈川工業高等学校工芸図案科卒業。1954年ライトパブリシティ入社。現在、同社代表取締役会長。

キユーピーマヨネーズ、サッポロビール、キヤノン、ヤマハ、パイオニア、日産スカイラインなど。パッケージデザインとして、カロリーメイト、ポカリスエット、明治チョコバーなど。札幌冬季オリンピック’72公式ポスター、西武ライオンズ(現埼玉西武ライオンズ)球団旗やユニフォームの総合デザインも手掛ける。


タイムトンネル・シリーズ VOL.21
五十嵐威暢

五十嵐威暢グラフィックデザイナー・彫刻家

プロフィール

1944年北海道滝川市生まれ。1968年多摩美術大学卒業、1969年カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院修士課程修了。90年代まではデザイナーとしてグラフィックを中心に大手企業のCIなどを手掛けながら、プロダクトデザイナーとしても活動。1994年以降は本拠地をロサンゼルスに移し彫刻制作に専念、2004年6月帰国。彫刻家、デザイナーとして活動。代表作は、ニューヨーク近代美術館、世界30カ所以上の公立美術館に永久保存。個人作品集は、日本、中国、韓国、ドイツ、スイス、英国、米国で出版されている。 2023年秋、金沢工業大学内に五十嵐威暢アーカイブがオープン。多摩美術大学名誉教授。


タイムトンネル・シリーズ VOL.22
鋤田正義

鋤田正義写真家

プロフィール

1938年福岡生まれ。大阪の日本写真専門学校卒業後、棚橋紫水氏に師事。広告代理店大広を経て1965年に上京、デルタモンドに入社、60年代にAPA、ADCなど受賞。1970年にフリーとなる。1969年のウッドストックのコンサート以来、サブカルチャーに興味を持ち、ニューヨークやロンドンへ撮影に出かける。T・レックスに関心を抱き単身渡英し、独自の撮影に成功。同時にデヴィット・ボーイとも出会い、撮りためた中の一枚が『英雄夢語り(ヒーローズ)』のジャケット写真に採用。日本国内でもドキュメンタリー・広告・映画・音楽の分野で活動。音楽分野ではイエロー・マジック・オーケストラ、忌野清志郎、シーナ&ザ・ロケッツなどのジャケットを手がける。


タイムトンネル・シリーズ VOL.23
大橋歩

大橋歩イラストレーター・デザイナー

プロフィール

1940年三重県生まれ、多摩美術大学油絵学科卒業後、学生時代にスカウトされた1964年創刊時の『平凡パンチ』の表紙専属を7年半つとめ、1972年にフリーに。雑誌や広告等で幅広く活躍を続ける。1980年より10年間ピンクハウスのポスターDMを手がける。創刊したばかりの「アンアン」で初めてのエッセイを発表。その後多くの本を執筆し、エッセイストとしての高い評価を受ける。また、商品開発なども「イラスト」を軸に早くから手がけ、イラストレータとして新しい世界を開いていった。 1981年「イオグラフィック」を設立、2002年から、企画、取材、撮影、編集をひとりで手がけた『アルネ』を発行。3000部からスタートしたが、5号では3万部を超え、その後も増え続けて多くの読者に愛されたが、2009年30号で終了。2010年から『大人のおしゃれ』を発行、17号で終了した。 2010年8月にみずからのファッションブランド「a.」(エードット)を立ち上げ、洋服づくりと販売をスタート。そのアイテムやグッズとともに、身につけるクリエイティブを紹介するギャラリー&ショップを東京(イオショップ)と京都(イオプラス)に開設。


タイムトンネル・シリーズ VOL.24
本橋成一

本橋成一写真家・映画監督

プロフィール

1940年東京都生まれ。63年自由学園卒業。65年東京綜合卒業。 1968年写真集「炭鉱〈ヤマ〉」で第5回太陽賞受賞。以後、サーカス、上野駅、築地魚河岸、大衆芸能など、市井の人々の生きざまに惹かれ写真に撮り続ける。1991年よりチェルノブイリ原発とその被災地ベラルーシに通い、汚染地で暮らす人々を写し撮る。1995年「無限抱擁」で日本写真協会年度賞、写真の会賞を受賞。1998年「ナージャの村」で第17回土門拳賞受賞。写真家として活動すると同時に、「ナージャの村」「アレクセイと泉」「バオバブの記憶」などのドキュメンタリー映画も制作している。2002年 ドキュメンタリー映画『アレクセイと泉』公開。第52回ベルリン国際映画祭でベルリナー新聞賞及び国際シネクラブ賞受賞。第12回サンクトペテルブルク映画祭でグランプリなど受賞多数。2003年映画館「ポレポレ東中野」運営を開始、写真家、映画監督として活動を続ける。


タイムトンネル・シリーズ VOL.25
葛西薫

葛西薫アートディレクター・グラフィックデザイナー

プロフィール

1949年札幌市生まれ。1968年文華印刷、1970年大谷デザイン研究所を経て、1973年サン・アド入社、現在同社顧問。サントリーウーロン茶(1983~2010年)、ユナイテッドアローズ(1997年~)、とらや、TORAYA CAFÉ(2004年~)、などの広告制作OYOBIアートディレクションのほか、サントリー美術館、六本木商店街振興組合などのCI・サイン計画、映画・演劇の」グラフィック、タイトルウェアーク、ブックデザインなど、活動は多岐にわたる。


タイムトンネル・シリーズ VOL.26
十文字美信

十文字美信写真家

プロフィール

1947年神奈川県生まれ。1965年神奈川県工業試験所デザイン研究室に入所。1967年東京綜合写真専門学校に入学。最初の課題「三社祭」の作品講評により自ら退校。1969年写真家篠山紀信の助手になる。 1971年24歳で独立。デビュー作「untitled」(首なし) が「カメラ毎日」の山岸章二に認められ、ニューヨーク近代美術館で開催された「New Japanese Photography」展(1974) に招待され出品する。「近眼旅行」(1972)「グッドバイ」(1972)、「ピクニック」(1978) などを制作。また、独立後、「anan」などの雑誌編集ページから始まり、資生堂、松下電器、サントリー、キリン、ソニー、西武など話題のコマーシャル写真やCFも手がけ、多くの広告賞を受賞、その広告制作は現在まで続いている。


タイムトンネル・シリーズ VOL.27
福田繁雄

福田繁雄グラフィックデザイナー

プロフィール

1932年、東京生まれ。母親の郷里岩手県二戸市に疎開、中学・高校時代を過ごす。1956年、東京藝術大学美術学部図案科卒業。大学在学中に日本童画会展アンデルセン生誕150年記念賞などを受賞。卒業後、味の素株式会社、デスカを経てフリーとなる。 単純化された形体とトリックアートを融合させた遊び心溢れるデザインで、平面、立体、彫刻と独自の領域を切り開く。1966年、日本宣伝美術会会員。1967年、日本万国博覧会の公式ポスター制作。1969~70年、万国博覧会会場の絵文字(ピクトグラム)を手がける。1972年、ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ金賞、1975年にポーランド戦勝30周年記念国際ポスターコンクールのグランプリ作品「VICTORY」で世界的名声を得る。チェコ、ポーランド、アメリカ、フランス、フィンランド、ブルガリア、ロシア、メキシコなど国際ポスターコンクールで受賞多数、審査委員も歴任。


タイムトンネル・シリーズ VOL.30
広川泰士

広川泰士写真家

プロフィール

1950年神奈川県生まれ。1969年明治大学商学部入学、安保闘争の真っ最中で学校は封鎖。8ミリで映像にのめり込んでいるうちに、写真に興味が移る。1972年大学を中退、撮影の旅に出る。1974年、表参道に事務所を持ち、『野生時代』、『バラエティ』、『流行通信』、『ハイファッション』など70年代の雑誌の仕事から、ポスターや広告写真を手がけることになる。1980年代は経済成長の中で、広告写真からコマーシャルフィルムも手がけはじめ、西友、西武百貨店、モリサワ、松下電器、日産、東京シティ競馬、京セラなどナショナルブランドの仕事が増えていく。一方、カメラ雑誌の依頼も増えて作品制作も始まり、個展の開催などにも力を入れていく。


タイムトンネル・シリーズ VOL.31
奥村靫正

奥村靫正アートディレクター・グラフィックデザイナー・画家

プロフィール

1947年愛知県生まれ。1969年、桑沢デザイン研究所卒業。1970年、眞鍋立彦、中山泰とともにWORKSHOP MU!!設立に参加。はっぴいえんど、細野晴臣、大瀧詠一、小坂忠らのレコードジャケットを手がける。1977年、ザ・ステューディオ・トウキョウ・ジャパン(現TSTJ Inc.)設立。YMO、加藤和彦、山下達郎、佐野元春、ムーンライダーズ、チェッカーズほか数々のミュージシャンのジャケットデザイン、ビジュアルデザインに関わる。また、 広告、 ブックデザイン、エディトリアル、イラストレーション、舞台美術など、あらゆるメディアへと活動のフィールドを広げる。1982年、YMO「ウインター・ライヴ81」で東京ADC賞受賞。以降、1984年(YMO写真集『SEALED』)、1985年(細野晴臣『S・F・X』ポスター)、1986年(村上龍『POST』のブックデザイン)と連続受賞。1985年からは日本画の様式を取り入れたグラフィック作品を発表する一方、Macintoshを用いたデザインにいちはやく取り組んだ。2005年、女子美術大学芸術学部ヴィジュアルデザイン専攻教授に就任(~2013)、2014年より客員教授。 東京アートディレクターズクラブ(1987-2018)、東京タイプディレクターズクラブ、JAGDA会員。