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タイムトンネル・シリーズ VOL.26 十文字美信

TIME TUNNEL SERIES Vol.26 Bishin Jumonji

【タイムトンネル・シリーズについて】
クリエイションギャラリーG8とガーディアン・ガーデンで、1994年から2013年にかけて開催された「タイムトンネル・シリーズ」展31回とともに刊行された31冊の本がリニューアルして復刊。
デザイナー、イラストレーター、写真家の、子供時代に始まり、両親、兄弟のこと、日々の暮らしぶり、仕事への取り組み方、考え方など、インタビュー取材をもとに、人間を浮き彫りにしたシリーズ。発刊時は、展覧会場でのみ販売、広く読んでいただくことができなかったが、多くの方々の購読のご希望にお応えして復刊の運びとなった。展覧会会場写真、展覧会告知ポスターをカラーで増補、開催時の雰囲気を感じて頂きたい。

十文字美信
写真家

プロフィール

1947年神奈川県生まれ。1965年神奈川県工業試験所デザイン研究室に入所。1967年東京綜合写真専門学校に入学。最初の課題「三社祭」の作品講評により自ら退校。1969年写真家篠山紀信の助手になる。
1971年24歳で独立。デビュー作「untitled」(首なし) が「カメラ毎日」の山岸章二に認められ、ニューヨーク近代美術館で開催された「New Japanese Photography」展(1974) に招待され出品する。「近眼旅行」(1972)「グッドバイ」(1972)、「ピクニック」(1978) などを制作。また、独立後、「anan」などの雑誌編集ページから始まり、資生堂、松下電器、サントリー、キリン、ソニー、西武など話題のコマーシャル写真やCFも手がけ、多くの広告賞を受賞、その広告制作は現在まで続いている。
一方、写真家としては70年代から独自の作品を作り続け、80年代に入り、ハワイ日系移民一世たちを撮影し、作品集『蘭の舟』(1981) を刊行。1981年インドシナ半島北部山岳地帯に暮らすヤオ族の村へ入る。6年後、取材した成果を写真と文章でまとめた『澄み透った闇』(1987)を刊行。帰国後、自ら選んだ美術品226点を3期に分け写真と文章でまとめた作品集『黄金風天人』(1990)を刊行する。
1989年考案した3D撮影技法で特許を取得。四谷Alternative Museumで写真と3D映像を使ったインスタレーション「黄金浄土」を開催。1990年ボストン美術館で「COURTLY SPLENDOR Twelve Centuries of Treasures from Japan」にSONYハイビジョンカメラで撮影した3D動画作品「黄金浄土」を発表。1993年3D写真集『ポケットに仏像I、II』を刊行。続けて『ポケットに平等院』(1974)、『ポケットに黄金』(1974) を刊行。伝統的美意識侘びに注目し作品集『わび』(2002) を刊行。
2004年多摩美術大学教授となる。1970年代から2000年代初期までの作品をまとめた『感性のバケモノになりたい』(2007) を刊行。
2009年一眼レフスチールカメラの動画機能に着目し、映像作品「さくら」「おわら風の盆」を発表し、スチールカメラ動画機能を使った最初の作家になる。
2009年にカメラのレンズからフィルムまでの間に挿入する自作のアタッチメントを考案し、多重露光した作品「FACES」を発表。2010年には作品「神殿」を発表。2013年に14~16世紀に日本で制作され、残された仏像の部分に注目した作品「残欠」を発表。2014年多摩美術大学教授を定年退職。
作品「滝」「刻々」を発表。作品集『或るもの』(2015)を刊行。作品「滝」「残欠」「神殿」「白仏」「道」「刻々」「……のごとく」の7作品を一冊にまとめた作品集『常ならむ』(2017) を刊行。ニューヨークの出版社「ASSOULINE」より『KOYASAN』(2022) 刊行。

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  • 定価
  • 本体1,000円+税
  • 発行日
  • 2024年1月31日
監修大迫修三
サイズ天地257ミリ×左右182ミリ
頁数120頁、カラー頁:26頁
製本ソフトカバー、ジャケット装
  • 書籍コード
  • ISBN 978-4-9033-68-1 C0023

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