ADP

デザイン、アート、建築の専門出版社

タイムトンネル・シリーズ VOL.16 大倉舜二

TIME TUNNEL SERIES Vol.16 Shunji Okura

【タイムトンネル・シリーズについて】
クリエイションギャラリーG8とガーディアン・ガーデンで、1994年から2013年にかけて開催された「タイムトンネル・シリーズ」展31回とともに刊行された31冊の本がリニューアルして復刊。
デザイナー、イラストレーター、写真家の、子供時代に始まり、両親、兄弟のこと、日々の暮らしぶり、仕事への取り組み方、考え方など、インタビュー取材をもとに、人間を浮き彫りにしたシリーズ。発刊時は、展覧会場でのみ販売、広く読んでいただくことができなかったが、多くの方々の購読のご希望にお応えして復刊の運びとなった。展覧会会場写真、展覧会告知ポスターをカラーで増補、開催時の雰囲気を感じて頂きたい。

大倉舜二
写真家

プロフィール

1937年東京生まれ。日本画家川合玉堂の孫にあたる。1956年獨協高校卒業、佐藤明の助手を約三年務めた後、1960年独立する。『装苑』や『婦人画報』などでファッション写真を手がけつつ、『カメラ毎日』などに自らの作品を発表、1971年に最初の写真集『EMMA』(カメラ毎日別冊、毎日新聞社)を刊行。立木義浩や沢渡朔らとともに気鋭の写真家として評価を確立する。
60年代末より料理写真に仕事の領域を広げ高く評価された。1971年、ファッション・料理の一連の仕事で第3回講談社出版文化賞を受賞。1978年『ミセス』誌での連載をまとめた『日本の料理』 (文化出版局)刊行。1993年には日常の和食を対象とした『日本の料理』(セシール)を刊行した。また70年代後半から約10年かけて日本に生息する24種のミドリシジミ蝶の生態を撮影、1986年『ゼフィルス24』(朝日新聞社)を刊行し、1987年第37回日本写真協会賞年度賞を受賞。これらの作品に加え、人物、生け花などコマーシャル写真家としての豊富な経験と卓越した技術に裏打ちされた多彩な仕事を展開。
90年代後半からは東京をテーマに『武蔵野」 (シングルカット社、1997年)、『TOKYO X』(講談社インターナショナル、2000年)、『Tokyo Freedom』(日本カメラ社、2005年)の三部作を発表、時代の転換期の東京を批判的な視点で提示した。2002年に仕事を振り返る個展「大倉舜二展:仕事ファイル1961-2002」(クリエイションギャラリーG8、ガーディアン・ガーデン)を開催。2015年、悪性リンパ種のため逝去、享年77歳。

主な作品集

前述の他に「ONNAGATA 板東玉三郎」(平凡社、1983年)、『植田いつ子の世界』(平凡社、1983年)、『麻美れい Dramatic Rei Asami写真集』(講談社、1994年)、『作家のインデックス』(集英社、1998年)、『松本幸四郎の俳遊俳談』(朝日新聞社、1998年)、『歌舞伎 Kabuki Today』(講談社インターナショナル、2001 年)、『布と夢 植田いつ子の仕事』(PHP研究所、2008年)、「JAZZ NOTE』(芸術新聞社、2012年)などがある。

この書籍はamazonでご購入いただけます
  • 定価
  • 本体1,000円+税
  • 発行日
  • 2024年6月29日
監修大迫修三
サイズ天地257ミリ×左右182ミリ
頁数116頁、カラー頁:26頁
製本ソフトカバー、ジャケット装
  • 書籍コード
  • ISBN 978-4-903348-77-3

関連書籍